「ネズミが出た!」と言っても、家に侵入してくるネズミは1種類ではありません。
プロが見ればすぐにわかりますが、素人の方でも判別できるよう解説してみたいと思います。

家に出るネズミの種類は3種類

家や建物に侵入するネズミは家ネズミと呼ばれます。

一方、建物には侵入せずに森や野外で生息するものは野ネズミと呼ばれます。

ここでは家ネズミと呼ばれる3種類、

クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミについて解説いたします。

まず、家ねずみに共通することが3つあります。

大食漢

異物反応

環境適応

これだけではわかりにくいですよね。
ひとつづつ解説していきます。

大食漢

とにかく食べます。
食べ物を探して歩いているようなもので、食べないと死んでしまいます。

数日間食べるものがないとすぐに弱ってしまうくらい、食べ続けています。

なんでも食べ、人間が口にするものは当然ながら、ペットの餌や飼料から昆虫までなんでも食べます。

もちろん人間同様おいしいものが大好きですので、対策としては食べ物をテーブルやキッチンに出しっぱなしにしないことです。

ご依頼主で多いのが、仏壇に供えてある果物などが齧られたりするケースです。

食料がなければ出て行ってしまうこともありますので、冷蔵庫やケースにしっかりとしまっておくことです。

異物反応

よく聞かれると思いますが、とにかくねずみは警戒心が強いです。

食べ物があるからとすぐに近寄ったりしません。

前日と何か置いてあるものの位置が変わっていたりすると、

「いつもと違う!危険かもしれない。」と、簡単には近づきません。

駆除の素人や、一般の方が、ねずみの毒エサや粘着シートをホームセンターで買ってきておいても、効果がみられないことが多いのはこのためです。

環境適応

異物反応として警戒心が強いねずみも、だんだんとその環境に慣れてきます。

ねずみ対策の超音波などもホームセンターなどで売っていますが、最初は警戒しますが、徐々に超音波自体にも慣れてしまって全く効果がなくなってしまいます。

 家や建物に侵入した当初は、警戒しながらの行動のため、移動範囲も狭く天井裏だけや床下だけが、慣れてくると部屋の中に出てきたり、食べ物を漁りにキッチンなどに出没し始めます。

こうなってくると逃げ場も多く、捕獲が難しくなってきてしまいますので、ねずみが警戒しているうちになんらかの対策が重要となります。

家ネズミそれぞれの特徴

次は家ねずみそれぞれを見比べてみましょう。

家ねずみの代表であるクマねずみ、ドブねずみ、ハツカねずみは大きさも違いますし、生息場所や行動パターンもそれぞれに特徴があります。

また、フンの見分け方はこちらをご覧ください

ドブねずみ

家ねずみのなかで一番大きいのがドブねずみです。

ドブねずみは登る動作が少し不得意な為、あまり高い建物には出没せずに建物の1階や床下・排水管などを、四肢と尻尾を押し付け通ります。泳ぎは得意です。

クマねずみほど警戒心がなく、都会のゴミ置場で漁っているのはたいていドブねずみです。

体長:186〜260mm

重さ:成獣で140〜550g

フン:ずんぐりと丸みがある。こげ茶・灰色

繁殖:妊娠期間は21日程度 平均8〜9匹の子供を産みます

寿命:野生は1〜2年

分布:寒冷地から熱帯まで広く分布。乾燥地帯は好まない。

巣:地面に穴を掘って、枯れ木や布を引き込み巣にします。建物内に巣を作ることもあります。

食性:植物性の食べ物の他に、肉や魚介類などの動物性の食べ物も大好きです。(高タンパクを好むため、渇きに弱く水も沢山飲みます)

上方への跳躍力:70cm以下

他の家ネズミとの見分け方:体長に対するしっぽの長さが短い。胸部の色が白・グレー。

クマネズミ

身体能力が高いのはクマネズミです。

体が小柄の割に尻尾が長いため、バランス感覚に優れ、特に縦方向への動きがとても得意です。そのため、ビルの上層階や電線など高いところに登って動き回ります。

クマねずみは高層マンションにも出没します。

また、家ねずみの中で警戒心が一番強いです。

寒さには弱いため、冬場は天井裏や断熱材付近に巣を作ったりします。

体長:146〜197mm

重さ:成獣で100〜200g

フン:細長く不揃い。茶色・灰色

繁殖:妊娠期間は21日程度 平均5〜6匹の子供を産みます

寿命:野生は1〜2年

分布:温暖な地域に繁栄。南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島では冬季も屋外で生息。

巣:建物内の壁裏や物陰・天井裏にビニールや紙くずを集めて巣にします。屋外では倒木の間などに枯れ草を集めたり、地面に穴を掘ることもあります。

食性:植物性(特に種子・穀類や果実類)を好みます。肉や魚は好みませんが、昆虫はよく食べます。渇きにはあまり強くありません。

上方への跳躍力:120cm以下

他のネズミとの見分け方:体長に対するしっぽの長さが長い。胸部の色が茶褐色。

ハツカネズミ

ハツカネズミは体が小さいため、身軽でジャンプ力もあり建物の中でも小さな隙間や冷蔵庫や家具の裏で隠れたりします。

警戒心は弱めですが、気まぐれなところがあり行動が予測しづらい部分があります。

体長:58〜92mm

重さ:成獣で10〜20g

フン:米粒型、茶色

繁殖:妊娠期間は21日程度 平均4〜7匹の子供を産みます

寿命:野生は1年半

分布:世界的に分布

巣:コンテナ等の積み荷の隙間、積みわらの下。屋外で巣穴を掘ることもあります。

食性:植物性(特に種子・穀類や果実類)を好みます。肉や魚は好みませんが、昆虫はよく食べます。渇きには非常に強く、水のない環境でも長期間生存できます。

上方への跳躍力:30cm程度

他の家ネズミとの見分け方:手のひらより小さいサイズ

いかがでしたか?ネズミの種類によって性格が異なるため、どの種類のネズミが家に侵入してしまったかを知る事はネズミ駆除のポイントのひとつとなります。

しかし、実際に家に出たネズミをじっくりと観察する事は中々に難しいと思いますので、ネズミを見かけたり気配を感じた場所でアタリをつけても良いかもしれません。

家の水周りや床下・・・ドブネズミ
家の屋根裏やマンション・・・クマネズミ
物置小屋や倉庫・・・ハツカネズミ

もちろん、ご自身で確かめるのは嫌だな…と思う方はプロにお任せください!